スクールでは、自分の好きな練習だけ出来る訳ではありません。
壁打ちは、ボールが速く返って来るしラケットが傷つきます。(笑)
武井壮さんが以前テレビで、「どんなスポーツでも、上手い人がどうして体を動かしているのかを見て、同じように動かせるようにイメージする。」みたいな事を言っておられ、私もその通りだと思っていました。
武井壮さんは、陸上だけではなく、ゴルフや野球、ボクシングもお上手です。あれだけの方なので、観察力も人一倍凄いんだと思います。
スポーツのセンスと言う中で、「自分でプレーしながら、自分の修正点を修正していく。」能力も「センス」だと思っています。
上手な方にご指導頂くと、「ボールが当たった時に、クッと力を。」みたいな感覚的な事を言われる方がおられます。こういった方は、センスがあり上手な方が多いと思いますが、なかなか他人には伝わらない事もあるようです。
他人のプレーを見ての修正箇所を、感覚的にとらえて的確に分かるように伝えていける方が、最もコーチに向いているのだと思います。
自分に伝える事も出来なければ、他人に伝える事も出来ません。
まず、自分の問題点を「どうすれば解決出来るのか?」を考え直し、今一度上手い方のスイングを見直してみる事にしました。
私がお手本に選んだのは、【ラファエル・ナダル】です。
言わずと知れた世界一の「ヘビースピナー」です。
Youtubeの検索で、「トップスピン ナダル」等で検索し、出てきた動画を片っ端から見てみました。何度も何度も。
しかし、スイングが速すぎて分かりづらいと思っていましたが、見つけましたよスローモーション動画。それも右打ちになっている画像を。
それが、ナダルを右打ちにしたスイング その4。スローモーションです。です。
この動画で一番分かりやすいと思われる【7:42】がラケットが一番下がった位置になり、ここから始動しています。
【7:44】あたりがインパクトの瞬間です。ここからワイパースイングになります。
【7:46】のあたりまでラケットを振り切っています。
この動画も何回も何回も見て、何回も真似てみてやっと気づきました。
(1)ラケットはボールよりも下から始動すれば良い。
(2)ラケットが一番下に(下げた)時に、ラケットの打つ面は下向き。
(3)始動位置からインパクト(打点)位置までは、直線移動。
(4)インパクト時のラケットは地面と垂直だが、ラケットヘッドはボールより少し落ちている。
上記の4点が出来れば、トップスピンを打つ為に必要な始動からインパクトまでは出来ていると思います。
この4点が出来ていないと、ラケットを下から上へ振りながら、インパクト時にラケットを地面と垂直にする事は難しいと思います。
(1)〜(4)はあくまでも、ラケット始動からインパクト時までのものですが、このようにスイング出来れば、ボールにトップスピン回転を与えながら打つ事が可能になります。
また、(1)〜(4)が出来、リターンを返す相手の方向へ体がきちんとセットされていると、反射角と入射角が同じになりますので、相手コートにボールが返る確率が上がります。
まあ、間違っている箇所もあるかとは思いますが、初心者が悩む事はほとんど同じような内容だと思います。
私が悩んで調べた事が、少しでも他の初心者の方のお役に立てれば幸いです。
なぜ(1)〜(4)の結論に至ったのかの詳細は、次回に書いてみます。